「水換え不要の水槽」誰でも簡単に海水魚が飼える日本の特許技術が凄い

水換え不要で海水魚の飼育が出来る水槽

アクアリウム経験者なら目を疑ってしまうような『水換えがずっと要らない飼育システム』

その技術が認められ、現在ではあらゆる分野での活用が期待されています。

これからアクアリウムや海水魚の飼育を検討している人には夢のような技術です。

従来の海水魚飼育やサンゴの飼育で、水換えがネックになっていた方にも朗報ですね!

水換え無しの水槽

海水魚飼育の常識を覆す飼育システム。 引用:https://www.glosso.jp/

 

 

「これって、アクアリウム業界のみならず水の浄化に関わる全ての業界に革命が起こるのでは?」という技術です。

とてもシンプルで、女性の方やお年寄りの方でも手軽に海水魚の飼育を楽しめそうですね。

現在では徐々に養殖業界や海外進出のお話もあるらしく、広く知られて行けば世の中が変わるのではと期待してしまいます。

 

水換え要らずで、濾過装置が無い!?

地球の「海の浄化サイクルと同じ」仕組みを容器の底面につくるというもので、従来の仕組みで苦悩していた、硝酸塩の無害化を完全に可能にしています。

一見底面フィルターのように見えますが、底面式やモナコ式とは全く異なる飼育方式だそうです。

 

下の動画では、4年間ずっと水換え無しで飼育しているそうです。

水換え無しでもイソギンチャクやサンゴもプリプリで、魚達も元気そうに泳いでいますね。
これで濾過装置が無いと言うのが驚き。手前のアワビも良い味を出しています。

淡水魚や汽水域に生息する生き物も水換え不要

淡水魚飼育で、観葉植物を利用した水換え不要の仕組みはみかけた事がありましたが、これは凄くシンプルで応用が利きそうです。

 

どんな仕組みで水換えが不要なのか?

水換えが全く必要無いと聞いても、海水魚を飼育経験者の私はピンと来ません!

実際に、こちらの技術を取り扱い・販売しているGLOSSOさんにお邪魔してインタビューしてきました。

 

【百聞は一見に如かず】実物を見てみる

 

オフィスに入ると、、早速ありました!水換え不要の円柱水槽。

サンゴが入った円柱水槽

水換え無しで1年半ほど経過したという円柱水槽。

一度も水換えをせずに維持している円柱水槽の日々のメンテナンスは、「足し水」と多少のコケ取り。

立ち上げ初期は微生物の住処が育まれるまで数週間~数ヶ月は、コケが生えたりコンディションが安定しない事もあるらしいです。

まあ、それはどんな飼育方法でも同様かと思いますが…

試作品として1年半前に立ち上げられ、途中で中の生き物を変えたりはしたそうですが、凄い!
これまでの経過は、接触によって溶けたトランペットコーラル。以外は元気に順調だそう。
浄化に必要な動力は“エアーポンプ”だけ。

しかしここまで安定すると「給餌と足し水以外、ほんっとに何もしていない」

こちらの技術の提供を開始して、自身も楽しんでおられるとの事。
むしろ”水換えしない方が当たり前”の感覚になってしまっている様子です。

 

水換え不要円柱水槽のスペック

水槽サイズ:直径30cmφ×高さ35cm

照明器具:グラッシーレディオ 1灯

その他:小型オートヒーター、小型水流ポンプ、エアレーション

飼育している海水魚とサンゴは

・ルリスズメダイ 2匹
・デバスズメダイ 2匹
・マガキガイ 2匹

・フラワーコーラル (左)
・ナガレハナサンゴ (中央右に少し見える)
・カワラフサトサカ (中央)
・エレファントイヤー(右側で特大に成長)
・マメスナギンチャク(中央手前)
・ウミキノコ    (左上)

やはりイシサンゴ類も入ってるので生体は少なめ。
ただ、この水量でこれだけ安定させるのって水換えあっても難しいような気がします。

 

水換え無しで2年以上経過した水槽の裏側

 

お次はオフィスの中央に設置してある2本の90cm水槽をスイハイ。

GLOSSOの水換え無しの水槽

チューブで足し水している最中でした。

 

こちらの90cm水槽2本はオールガラス水槽を加工してオーバーフローにしたもの。

豊富な種類の海水魚が沢山入っていて、イソギンチャクが少々入っています。

こちらの水槽も円柱水槽同様に、給餌と足し水だけ。

2年以上経過したこちらの水槽は、ほとんどコケが生えてこないらしいです。

そして気になる浄化の仕組みですが、オーバーフローした水は下にある浄化用の水槽にありました。

 

水換え無しの水槽

ウラガワは結構適当に作ってあった

3段構成になっており、全部の段で結構な匹数の魚を飼育しておられました。

安定すれば、「ザックリですが浄化システムを施工してある水槽の3倍くらいの水量はカバーできます」との事。

好気バクテリア・通性嫌気バクテリア・偏性嫌気バクテリアの棲み分けが出来る環境が特許技術のおおまかな仕組み。

それゆえ、地球や海と同じ浄化サイクルであり、超強力な浄化能力を発揮している事が理解できました。

一度施工したら、人為的に破壊するか地震や災害で崩壊する等以外は半永久的にずっと微生物が働いて浄化してくれると。
開発者の庄司さんは十数年もの間、“数十本の水換え無し水槽”であらゆる生物を飼育した後、現在は飽きてしまい自宅では何も飼育していないらしい…

観賞魚に関しては何とも贅沢な飽き方ですが、現在は養殖など特許技術を応用した実験等をされているとの事です。

 

どこで購入できるのか

 

水換え不要の特許技術「スーパーナチュラルシステム」が購入出来るのは、GLOSSOさんへ直接問い合わせすれば可能となっています。

それなりのサイズの水槽であれば、指定の水槽に施工したものを全国発送する事も可能だそうで、大型の水槽になると出張&施工になります。

こちらの特許技術は全て手作りだそうで、絶妙な加減を知っている技術者でなければ再現出来ないとの事です。

 

https://www.instagram.com/p/BXHcsvGFps2/?taken-by=glosso_aquarium

関連記事

  1. バクテリアは水作りの基礎
  2. 初心者でも出来る海水魚の飼育方法
  3. サンゴ飼育に添加剤

コメントをお待ちしております

スポンサードリンク