海水魚飼育で初心者にオススメのスズメダイの種類をご紹介
初心者の方にオススメな海水魚として、定番のスズメダイをご紹介します。
スズメダイの仲間は初心者の方に限らず、海水魚水槽やサンゴ水槽のアクセントになり、
サンゴ水槽、海水魚水槽どちらの飼育にも適しています。
スズメダイの仲間を飼育する時のポイント
1.丈夫で美しく、程よいサイズで価格もお手頃
2.気性が荒いものは、大人しい海水魚を追い回すことも
注意点:ある程度の水質環境に適応でき、飼育し易いですが
縄張り意識が強い種類が存在しますので、その点も飼育種の選定のポイントにする必要があります。
もくじ
コバルトスズメ(ルリスズメダイ)「初心者の方にもオススメ」
鮮やかな瑠璃色の体色は「いかにも海水魚」という美しい種類です。
オススメ度:★★★★☆
全長
全長6cm程度 流通個体は3cm程度が多いです。
最大でも7.5cm程度。大型海水魚のアクセントに。
分布
西部太平洋を中心に、沖縄や鹿児島の離島で良くみられます。
インドネシアやオーストラリアにはカラーバリエーションもいます。
価格
100円~300円程度
価格のお手頃さは初心者の方にもオススメです。
餌付けについて
食欲も旺盛で、餌付けの心配は必要ありません。
混泳難易度:注意
スズメダイの仲間のほとんどは混泳に注意が必要です。
コバルトスズメの特徴
和名の通り、濃く深いブルーが鮮やかなスズメダイです。
通称『コバルト』で流通しています。
スズメダイの仲間では珍しく雌雄の判別がつく種類で、尾ビレの先まで青いのがオス、透明なのがメスとなります。
気性が荒く、小型水槽に複数匹入れると、ペア以外は激しく争ってしまいます。
インドネシアやオーストラリアには尾ビレや腹ビレがオレンジ色のカラーバリエーションが見られます。
スズメダイの仲間は海水魚らしい鮮やかないろみ色味、ほどよいサイズ、水質悪化にも耐えられる丈夫さ、そして安価という、いわゆる『お手頃な海水魚』の条件を満たしています。
その為ビギナーにもお勧めの海水魚として扱われることが多いです。
しかし気の強い種類が多く、同種同士では激しく争い、最後の一匹になるまで戦い抜く事があります。
サイズが小さい個体や、性格が大人しい個体はいじめ殺される可能性を考慮した方が良いでしょう。
デバスズメダイ「初心者の方にもオススメ」
スズメダイの中では温和な種類で、飼育も容易です。多種との混泳やサンゴ水槽のアクセントにも最適です。
初心者の方には一番オススメしたいスズメダイの仲間です。
オススメ度:★★★★★
全長
最大は8cm程度ですが、流通個体は3cm~4cm程度が多いです。
分布
西部太平洋を中心
価格
100円~350円程度
餌付け
容易で粒餌等にすぐに餌付いてくれます。
混泳難易度
混泳は海水魚水槽でも、サンゴ水槽でも可能です。
デバスズメダイの解説
涼しげな色が特徴の、最もポピュラーなスズメダイのひとつです。
3~5cmのサイズが入荷することが多いですが、夏のシーズンには1~2cmの可愛らしい個体が入荷することもあります。
比較的丈夫な種類ですが、輸送時のダメージに弱い一面があり、到着状態が悪いとすぐに死んでしまうことも多いので注意して下さい。
購入時には、スレ傷の少ないものを選ぶことも重要です。
スズメダイの仲間としては温和な性格なので、他の海水魚との混泳も比較的可能です。
どうしてもスズメダイを入れたい場合には、ルリスズメよりもデバスズメを選択されることをお勧めします。
非常によく似た種類で、アオバスズメダイという種類がおり、区別されずに入荷することが多いです。
自分の何倍もある大型海水魚に混じっても全く臆することがないので、大型海水魚の多い水槽には良いタンクメイトとなるでしょう。
光のあたり具合でカラフルなので、良いアクセントになります。
フィジーダムセル
オスの個体は背ビレ全体が青いのが特徴
◆解説
タフな性格の種類で、大型ヤッコやハギなどが相手でも問題なく混泳できます。
逆に言えば、小型海水魚や温和な性格の海水魚を追い回してしまいます。
その為、サンゴ水槽で他の海水魚と一緒に混泳するのには、あまり向いていません。
【 ロイヤルダムセル(ロイヤルデムワーゼル) 】
シリキルリスズメダイの色鮮やかな近縁種
◆解説
青と黄色のコントラストは非常に美しく、ついつい複数匹で群れさせたくなるスズメダイです。
しかし複数飼育すると激しく争ってしまい、最終的には1匹になってしまうことも多いです。
クロオビスズメダイ
かわいい顔にだまされないようにご用心
◆解説
可愛らしいスズメダイで、性格は比較的温和です。
とはいっても、やはりスズメダイなので、複数匹飼育すると仲間同士で争ってしまいます。
入荷状態が悪いことが多いので、購入の際には観察を怠らないようにする必要があります。
セナキルリスズメダイ
レスプレンデンドピグミーエンゼルを想起させるカラーリング
◆解説
ルススズメダイの仲間としては比較的大人しいですが、組み合わせには吟味する必要があります。
2cmほどの個体は、やや神経質な一面もありますので、注意して下さい。
シリキルリスズメダイ
黄色い尾ビレがかわいい小型種
◆解説
和名は尾ビレが黄色いことから。
尾ビレまで黄色いタイプや、腹ビレが黄色いタイプもあります。
小さく可愛らしいので小型水槽で飼育したくなりますが、木の強さは他のスズメダイと同様なので、忘れずに配慮が必要です。
ミツボシクロスズメダイ
幼魚は真っ黒ボディに3つの白スポット模様
◆解説
漆黒の体に純白のスポット模様があります。
しかし、それは幼魚のうちだけで、成長するにつれて体色は灰色っぽく変化し、スポット模様もぼやけてしまいます。
最大15cmまで成長する種類ですので、成魚は相当にきつい性格になってしまいます。
ジュエルダムセル
名前は『宝石』だが、かなり凶暴
◆解説
幼魚は、青黒っぽい体色に鮮やかなブルースポット模様がちりばめられ、それも美しいです。
しかし成長するにつれてスポット模様は小さくなってしまいます。
かなり大型になりますので単独飼育をお勧めします。
藻類のエサを好みますので、植物性のえさを与えると喜ぶでしょう。
ヨスジリュウキュウスズメダイ
黒い縞模様が4本だから『ヨスジ』
◆解説
ミツボシクロスズメダイと同じ仲間ですが、本種はやや小型です。
性格は同様にきついです。
白い部分が成長するにつれて、黒く変化することが多いです。
フタスジリュウキュウスズメダイ、ミスジリュウキュウスズメダイも同じ仲間です。
クロスズメダイ
大きくなると別種のように変貌してしまう
◆解説
幼魚は美しいですが、成長すると真っ黒なスズメダイになります。
サイズも15cmと大きくなり、成魚の姿を知らないと、後で公開してしまう可能性もあります。
性格もかなりきついので、あまりお勧めできません。
ヒレナガスズメダイ
黄色地に黒ラインも、成長すると消えてしまう
◆解説
幼魚は鮮やかな黄色に2本の黒いラインという、目を引く美しさです。
長く伸びたヒレ先もスタイリッシュです。
しかし、成長するにつれて褐色化してしまい黒いラインも消え、変貌してしまいます。
性格は非常に荒いです。
アレンズダムセル
ブルーメタリックの美しい輝き
◆解説
金属のような光沢のある体色が特徴的です。
メタルハライドランプの強い光を受けると、キラキラと輝いて非常に美しいです。
サンゴ水槽での飼育にも向いていますが、性格の温和な海水魚と組み合わせるのは避けた方が無難でしょう。
ネオンダムセル
幼魚は美しいが、まさに『殺し屋』
◆解説
本種も、幼魚は非常に美しいのに成長するにつれて黒っぽいだけになってしまう海水魚です。
そして、数あるスズメダイの種類の中でも最悪といっていいほど凶悪な性格をしており、まさに『殺し屋』です。
混泳させられる海水魚は、ないと考えても良いでしょう。
ヤマブキスズメダイ
幼魚は透明感があり、黄色未が薄い
◆解説
成長すると文字通り山吹色の美しい色彩となります。
全長15cmと大きくなる為、やや大きめの水槽が必要になります。
スズメダイとしては大型になる割に、性格はそれほど荒くないので飼い易い種類です。
アオスジスズメダイ
光るブルーラインがよく目立つ
◆解説
スズメダイにしては比較的深場に生息します。
その為、価格は他のスズメダイに比べると、多少高額になります。
自然下ではあまり群れて生活する種類ではありませんので、水槽でも収容数は1匹だけにしていた方が良いでしょう。
ガリバルディ
成魚は全身が鮮やかなオレンジ色に
◆解説
最大30cmまで成長する、かなり大型のスズメダイです。
18℃前後の低い水温の海域に生息する為、高い水温では長期飼育は難しいです。
性格はかなり強いので、水温の問題と相まって単独飼育がベストでしょう。
ブルーリーフ・クロミス
カリブ海に生息する美しい種類
◆解説
美しくスタイリッシュなスズメダイです。
性格は比較的大人しいですが、成長するとそれなりに強くなります。
入荷時にダメージを受けてしまっている個体がいる為、購入の際には十分に観察するのがいいでしょう。
混泳の際に注意すべきスズメダイの仲間
スズメダイを複数飼育する場合や、他の種類と一緒に飼育する事を視野にいれている場合
ある程度の性格の強弱を覚えておくと良いでしょう。
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