初心者でも飼育できるクマノミ(ナミクマノミ)の飼育方法

ナミクマノミの飼育方法・餌付けの方法

ナミクマノミ

クマノミ(ナミクマノミ)

学名(Amphiprion clarkii

 

ナミクマノミはスズキ目スズメダイ科クマノミ亜科に属するクマノミ類の代表種になります。

クマノミは最もポピュラーな種になり国内でも広く分布しており生息地によって発色が少し変わってきます。

本来一般的にはクマノミと言うと本種を指すことが多いです。

ナミクマノミの分布

 クマノミはインド太平洋の熱帯に広く分布しており、夏場なれば日本近海や関東の方でも見ることができます。

・大きさ 約6cm~15cm 飼育下では自然界に比べて少しサイズは小さく、ショップに売られているサイズは5~7ccm前後の個体が多く売られています。ですが飼育下でもメスの成魚になれば10cmを超えてくる個体もいます。

 

ナミクマノミの適正水温

25~26℃ 自然界では比較的浅瀬のサンゴ礁を好んで生息してます。

ナミクマノミは日本列島の南部でも見られる種で、20以下の比較的低温でも生活している個体も存在します。

 

ナミクマノミの入手方法や価格


飼育難易度 ★★☆☆☆
  本種はクマノミ類の中でも特に丈夫な種になります。

入手難易度 ★☆☆☆☆  ポピュラーな種になりますので海水魚を扱っているショップであれば簡単に入手可能です。

日本にも広く分布しているので野生個体を採取することも可能です。

性格 ★★★☆☆ 少し気が強い一面もありイソギンチャクの縄張りの取り合い時に争うことが多いです。  

 

価格 500~800円前後で販売されています。 

 

ナミクマノミの特徴

ナミクマノミはクマノミ類の代表種になり、黄色っぽいオレンジ色をベースに太い白のラインが発色し

腹びれは他のクマノミ類に比べて大きく尾びれも長いのが特徴です。

生息地によって様々な発色をしています。

例えば、オレンジの発色が少なく全体的に黒く発色している個体や、尾びれ付近だけが黒く発色する固体など。

また、オレンジの発色が薄いもの濃いものといったように、いろいろなカラーバリエーションを楽しむことが出来ます。

本種が広く分布する理由として、ナミクマノミは共生するイソギンチャクにあまりこだわりがなくどの種類のイソギンチャクでも共生するため、初心者でも簡単にイソギンチャクとの共生を楽しむ事が出来ます。

 

ナミクマノミが好むイソギンチャクは?

イソギンチャク

ハリがあって元気な状態のイソギンチャク

先程、ご説明していたように本種はイソギンチャクに対してのこだわりが強くありません。

どの種のイソギンチャクでも好んで共生しますが、一般的には好むとされているイソギンチャクは、ロングテンタクルアネモネやシライトイソギンチャクになります。

 

ナミクマノミがイソギンチャクと共生するメリット

イソギンチャクの触手には刺胞毒と言う毒があります。

この毒は餌を捕食するためや、自身の身を守るためにあり、クマノミ以外の魚が触れると刺胞毒にやられて死んでしまいます。

この刺胞毒は私たち人間にも少し害があり、素手でイソギンチャクの触手に触れると皮膚が赤くなったりします。

ですのでくれぐれも手袋を装着するなどの工夫が必要です。

特にハタゴイソギンチャクやイボハタゴイソギンチャクの刺胞毒は強く、手に貼り付いたらなかなか取れないほどです。

 

ナミクマノミはその刺胞毒を持つイソギンチャクを利用し住処にすることで天敵から身を守る事ができ、

一方イソギンチャクにもナミクマノミと共生するメリットがあります。

 

イソギンチャクは基本的には、あまり行動することがなく岩や砂地などに定着します。

あまり動かないですが、定着場所から移動することはあります。

イソギンチャクは泳ぐことが出来ない上に、甲殻類のように足があるわけでもないので、波に流されながらの移動がメインとなります。

そこで、ナミクマノミなどのクマノミ類と共生(天敵から守ってあげる)することで、その代わりに餌を運んでもらっています。

その他に、ナミクマノミがイソギンチャクの排泄物などの掃除もしてくれることで、常に綺麗な状態を維持することができます。

ナミクマノミがイソギンチャクの中で程よく動き回ることで、イソギンチャクの触手のマッサージにもなり、

イソギンチャクがリラックスすることが出来ると言われています。

クマノミの仲間は全ての種がイソギンチャクと共生し、種類によって好むイソギンチャクの種類も変わってきます。

 

共生について

 

共生にはナミクマノミとイソギンチャクのように両方にメリットがある場合もありますが

共生には片方だけにしかメリットがない場合もあり、中には片方にはデメリットになってしまうケースもあります。 

イソギンチャクに共生するのはクマノミ類だけと良く思われがちですが、実はミツボシクロスズメという、スズメダイ類で唯一イソギンチャクに共生する種が存在します。

自然界で、クマノミと一緒にミツボシクロスズメが共生しているのを良く目にします。

 

ナミクマノミを飼育する前に必要な物や準備するもの

ナミクマノミを飼育する前に、以下で必要な物や準備しておく知識をみて行きましょう。

しっかりと準備を行えば、長期的にクマノミとイソギンチャクの共生を楽しむ事が出来ます。

クマノミに合った水槽サイズ

 最終は10cmを超えてくるので最低でも60cm以上の水槽が必要になります。

 

クマノミの飼育に適したフィルター

 

外部式フィルター・オーバーフロー水槽による濾過槽の使用も有効ですが、

小型水槽の場合は外掛け式フィルターなどもあります。

濾過機は基本的に規定水槽範囲のワンランク上の物を使用しましょう。

 

クマノミの飼育に必要な照明機器(蛍光灯・LED・メタルハライドランプ)


クマノミを飼育する際、照明器具はLEDライトでも十分可能です。

LEDライトは比較的安価に売られておりLEDですので電気代の節約にもなります。

蛍光灯は現在LEDライトが普及してからは使用される方が急激に減っておりますがLEDライトに比べ光力が

弱いのでコケはLEDライトよりは発生しにくいです。

メタルハライドランプは光の波長が一番自然光に近く生体をより美しく照射してくれます。

クマノミ飼育のその他の準備物

 

・人工海水、天然海水

ナミクマノミは海水魚ですので海水を用意してあげる必要があります。

海水は人工海水の素で簡単作ることができます。

クマノミノ飼育は人工海水でも十分に可能です。天然の海水を使用した方が、スムーズに水槽が立ち上がります。

 

海水を作る際は塩分濃度をきっちり合わせてあげる必要があります。塩分濃度は比重計で簡単に測定できます

 

 

 

・比重計

海水魚水槽の塩分濃度を合わせる際に使用します。

クマノミの飼育での比重は、1.021~1.023を基本として塩分と水の比率を調整しましょう。

冬場など水の蒸発が早い時期などは、直ぐに塩分濃度が高くなってしまうので、少し低めに合わせておくことをお勧めします。

 

 

 

・クーラー、ヒーター

夏場は30℃を超してしまうことがおおいのでクーラーや冷却ファンを使用して

温度を下げる必要があります。冬場は逆に水温が下がるのでヒーターを使用します。

 

・サーモスタット

設定温度を調整する商品です。

 

・サンゴ砂

サンゴ砂は絶対に必要なものではなく、より見た目を鮮やかにするために使用します。

サンゴ砂はあまり厚く引くと底に有害物質が溜まってしまうので2~3センチぐらいがベストです。

イソギンチャクとの共生を行う際は、敷いてあげた方が無難です。

 

・ライブロック

ライブロックとは生きた岩とも言われていてライブロックの中にはいろいろな生物が住んでいて

バクテリアも沢山付いてくるので水質の浄化にも繋がります。

現在では人工で作成した人工ライブロックなどもありライブロックよりも比較的安価に購入することが出来ます。

 

 

 

ナミクマノミを飼育する前の準備 

ナミクマノミを飼育する際の準備として、まず必要な器具を揃える必要があります。

クマノミや海水魚全般は水質にはとても敏感ですので、飼育機材が一式揃ったら、安定した水質の水槽づくりを行いましょう。

水槽内に塩分濃度をあわせた海水を投入し、フィルターを起動させてバクテリアがしっかり増殖するまで試運転をします。

試運転の期間としては一般的には1ヶ月~2ヶ月程で、一番はじめに海水魚用のバクテリアを添加すると立上がりが少し早くなります。

飼育水槽の海水塩分濃度は海水魚にとって非常に重要です。

本来の自然界の海では雨や台風の影響で一時的に多少の濃度が下がることはあっても、濃度が上がることはありません。

ですので初めは規定の濃度よりも少し低めに設定してあげる事で、生体を追加する際にストレスを減少させることができます。

 

ナミクマノミを水槽内に投入する際の注意点

一ヶ月の空回し期間が終えたら次はナミクマノミを実際に水槽に投入します。

購入してきたナミクマノミをすぐに水槽に入れてしまうと、ナミクマノミは急な水質変化や温度変化によるショックで大きな負担がかかります。

それを防ぐために必要になってくるのが「温度合わせ」と「水合わせ」になります。

 

*温度合わせと水合わせの方法*

・まずは購入してきたままの袋に入れた状態で飼育する水槽に30分ほど浮かせて水槽内の温度と袋の中の温度を調整します。

・次に袋の水とナミクマノミを一旦バケツなどの入れ物に移して、エアチューブの片方を水槽の水の中につけて固定しもう片方を口でくわえて吸うと水槽の水がバケツに落ちてきます。(サイフォンの原理)

口で吸った方をバケツに固定して、点滴を行うよにしばらく水あわせをします。

(エアーホースの固定はエアーチューブ用の吸盤を使うと固定しやすいです。)

バケツの水があふれそうな場合は水槽に戻し、水あわせのの時間は20~30分程度で完了です。

 

 

ナミクマノミの餌、餌付け方法

ナミクマノミやクマノミ類は雑食性が強いため比較的何でも良く食べますが餌は以下の通りです。

 

・人工飼料 顆粒タイプ (プロバイオティクス メガバイトレッドなど)

顆粒タイプの餌は一粒が小さく小粒なので小型魚の口の大きさに合った餌です。

しばらくは水面に浮いていますが時間が立つと沈みます。

ナミクマノミの仲間は顆粒タイプがお勧めで特にメガバイトレッドには(バチルス菌の一種)

が配合されておりその生菌は餌の中では休眠状態を保ち魚の腸内では優先種となる善玉菌のおかげで

消化酵素の代謝が良くなり悪玉菌を排除してくれます。更にメガバイトレッドに含まれるスルリナは高蛋白の藍藻類の一種でゼアキサンチン(カロチノイド色素の一種)の含んでいるため赤色の色揚がりが期待できます。

成魚になったメスのナミクマノミなどはそこそこなサイズがあるので少し大きい粒でも

食べれるようになります。粒の大きさは生体のサイズに合った餌を与えてあげましょう。

 

・人工飼料フレークタイプ

フレークタイプはスライス状になっていて水面に浮かび沈まないタイプです。

食べやすく消化にはいいが、水を汚しやすいというデメリットがある。

フレークタイプはスライス状になっている為幼魚で粒餌を食べにくいようなサイズでも餌が柔らかくなるので

食べやすい餌になります。

 

・無添加乾燥オキアミ

カルシウムを含んでいるの身体にも良く、

沈みにくく水が汚れにくいです。

 

*どの餌にする場合も海水用のものを選びましょう。

 

実際にナミクマノミに餌をあげましょう

 

海水魚は環境の変化に敏感な魚が多く、環境が変わってしばらくは全く餌を食べないことや、ライブラックなどに隠れていることが多いです。

慣れないうちにあまり餌を与えすぎると水質の悪化につながるので、餌やりは2~3日後に与え始めるぐらいが良いと思います。

ナミクマノミやクマノミ類の場合人間に慣れやすいので3~5日程経てば徐々に環境に慣れ餌を食べてくれるようになります。

完全に慣れてくると水槽に近づくだけで近寄ってくる個体も居る程、人に馴れやすい種です。

その中でもナミクマノミは一番餌付けしやすい印象があります。

 

餌を与える頻度

特に与える量というのは決まっていません。

餌の量や頻度は飼育している生体を良く観察して与えていきます。

目安としては一日に食べきれるのであれば何回与えてあげても基本大丈夫です。

重要なのは一度の量を残り餌が出ないように、確実に食べきれる量を与えます。

それを数回に分けて与えてあげることがベストです。

海水魚も人間と一緒でお腹がいっぱいになれば食べなくなります。

 

ナミクマノミの寿命

ナミクマノミの寿命は飼育下で10年前後です。自然界では飼育下より長生きするといわれています。

飼育下でも飼育する環境によっては10年以上長生きすることもあります。

 

ナミクマノミはイソギンチャクが居ないと飼育できないのか?

クマノミ類はイソギンチャクと共生することでよく知られています。

このことから、“クマノミ類の飼育には絶対にイソギンチャクを入れないといけない”と思ってしまっている人が多いです。

ですが、実際の所はナミクマノミはイソギンチャクが居ない環境でも飼育することが出来ます。

逆にイソギンチャクも、ナミクマノミやクマノミ類と共生させなくても飼育することは出来ます。

ですが、イソギンチャクと共生することでナミクマノミが安心してストレスの少ない環境になり落ち着くことは確かで、

イソギンチャクもクマノミ類と共生する事でコンディションがよくなるのも確かです。

 

ナミクマノミの近縁種

 

ナミクマノミの近縁種であるクマノミノ仲間は実は多く存在しています。

下の記事ではクマノミの仲間を紹介しています。

カクレクマノミ

カクレクマノミは映画ファインディングニモ・ドリーなどで急激に知名度が高くなり急激に人気が出た種です。

アクアリウムに興味のないでも知っていることが多い種になります。

本種の体色は鮮やかなオレンジ色をベースに発色し、三本の白いラインが入りヒレや白いラインは黒く縁取られています。

本種は産地によっても少し発色の仕方が変わり、オレンジ色が薄く発色するものもいれば、黒色の縁取りが太く発色するものなど、産地によって若干発色に違いが見られます。

カクレクマノミには人工的に掛け合わせた改良品種が存在し、模様のバリエーションは豊富です。

飼育は海水魚の中では比較的容易で丈夫な種になります。

 

ハマクマノミ

本種は濃い赤い色がベースに発色し目の付近には白色が発色するのが特徴です。

ハマクマノミは他のクマノミ類に比べて体高があり、ガッチリとした体系をしています。

成魚になる前は鮮やかな濃い赤色をした発色をしていますが、成魚になるにつれて少し黒っぽい発色になってきます。

幼魚の時はお腹の部分も白いバンドが発色しますが、成長につれて消えて行きます。

本種は少し気の荒い性格をしており、イソギンチャクと共生するとテリトリーを作り他種に対して少し攻撃的になることがあります。

ハマクマノミの飼育は比較的容易な種でクマノミ類の中でも丈夫な種になります。

 

ハナビラクマノミ

ハナビラクマノミはセジロクマノミに非常に良くにていて一見同じ種に見えますが、発色に少し異なる場所があります。

ハナビラクマノミには目の付近にも白色のライン入りスタイリッシュな外見をしています。

性格はクマノミ類の中でも一番に性格が温厚な種で、とても臆病な性格をしています。

ところが、ハナビラクマノミは他のクマノミよりもイソギンチャクへの依存性が高く、イソギンチャクの数が足りていない時に同種でメス同士の場合どちらかが死ぬまで争い合うこともあります。

自然界では良くシライトイソギンチャクやセンジュイソギンチャクと共生していることが多いです。

イソギンチャクは特にセンジュイソギンチャクを好みます。

 

 

クマノミがかかりやすい病気・原因・治療

ここではナミクマノミが良くかかる病気について、詳しく原因や治療法などを紹介していきます。

ナミクマノミはクマノミ類の中でも丈夫な種です。

本来自然の海では環境の変化や温度の変化、また塩分濃度や水質変化の少ない環境に生息している為、そういった変化には淡水魚に比べて弱く環境などの変化がおおきすぎると病気などにもかかりやすいです。まずは変化の少ない環境をしっかりと整えてあげることが病気にかからない為の対策として最も大切なポイントになります。

 

・トリコディナ病

トリコディナ病はクマノミ類全般に良くかかる病気になり輸入直後や飼育する環境が変わった時などに良くかかりやすいとされています。

トリコディナ病は白点病やリムフォシスティス病などいろいろな病気がありますが

その中でも一番厄介な病気で早期発見が何より重要になり発見が遅れて次の日には水槽内の魚が全滅といったことも良く耳にします。

トリコディナ繊毛中は汚水な水質を好み繁殖力が強い細菌の一種で、

トリコディナ病の症状としては海水魚の体表に白い膜みたいな物が付着し、ひどいものでは全身白い膜に覆われることもありその膜がエラに入り込むと呼吸困難になり死んでしまうケースも多いです。

また、トリコディナ病にかかると発色も悪くなり色褪せた発色をします。

トリコディナ病の原因として考えられることは、トリコディナ原虫が免疫力の落ちた海水魚の体に付着して起こるとされています。また水換えの頻度が少ないことによる水質悪化や海水魚自体が何らかの原因によって免疫力が落ちているときに発症することが多いです。

対策としては、まず水換えの頻度を増やすことが重要になり、次に残り餌による水質悪化を軽くするため餌を与えるときは残り餌が出ないように量を調子しましょう。またスパインチークが免疫を落とさないよう栄養価の高い餌をしっかりと与えてあげましょう。餌はクマノミ類専用の餌が好ましいです。

 

トリコディナ病の治療方法として最も効果的とされるのは淡水浴になります。早期発見できた固体や症状の軽いものは淡水浴で比較的完治しやすいですが、発見遅れて症状の重いものは、淡水浴したときの負担で死んでしまったり、完治までにすごく時間がかかることが多く困難になってきます。

淡水浴の方法としては、まず別に発症した生体が入れるぐらいの十分な容器を用意して、そこに水道水のカルキを抜いた水を飼育している水温に合わせます。

次に、発症している海水魚を3~4分淡水浴させますがこの時スレ傷に効目のある薬(グリーンFゴールド)なども入れてあげると効果的だそうです。淡水浴から引き上げたときには付着した膜を丁寧に手などでやさしくこすり取る作業をしてもう一度2~3分程度淡水浴をしてから速やかに飼育水槽に入れてあげましょう。淡水浴は海水魚にとってすごくストレスなりますのであまり長い時間の作業は逆効果になり、またそのストレスによって病気が悪化したり死んでしまうリスクも少なからずあります。

 

たいていは、この作業を2~3日繰り返して行えば徐々に完治していくことが多いようです。

 

いずれにしてもトリコディナ病は早期発見がすごく大事になりそれには日々の観察がとても重要になってきます。いつもより体色が悪くなっていないか餌食いが悪くなっていないかなど少しでもおかしい部分がないかどうかを良く観察して日々のメンテナンスをしっかり行うよう心がけてください。

 

白点病

白点病は海水魚、淡水魚ともにかかりやすい病気になりアクアリウムしていると一度は経験

する病気の一つで、淡水魚の場合は比較的完治させやすい病気になりますが海水魚の場合は

非常に厄介な病気になり死亡率も高い病気です。また海水魚の白点病の一番厄介な所はこれといった

治療方がなくいろいろは治療方法はありますがどれも効果は低く、海水魚の場合はそのままほっておくと

死んでしまいます。このことから、白点病にならない為の日々対策が非常に大事になってきます。

 

白点病の発症の原因として良く他の魚で白点病を発症していてその魚から移ってしまったと

認識されることが多いですが、実は白点病は伝染していくということはなく、免疫力が落ちた魚に

のみ白点虫という寄生虫が寄生して発症すると言われています。

この白点虫はどの水槽の中にも生息して普段免疫力が高い時にはかかりにくいですが何らかの原因で免疫力が低下し対抗できなくなり発症してしまいます。。このことから発症させない対策として海水魚自体の免疫力を高めてあげることが一番の対策方になり体調を整え免疫力が低下しないように環境を整えてあげればそうそう簡単にかかる病気ではありません。

白点病の症状として海水魚の体表に白色の粒が無数に付着します。

また、白点病になった海水魚はよく体をライブロックなどにこすりつける仕草を見せます。

 

白点病の治療方法として(薬や銅イオン使う治療全水換え淡水良浴)などの方法がありますが先程も上記で解説したように効目が強いものではありせん。

 

薬や銅イオンを使用する治療法についてですが、薬は淡水用でも販売されているグリーンFゴールドをよく使用します。グリーンFゴールドの使用方法として規定量の半分を水槽に投入し3日置きに投入していきます。

グリーンFゴールドの使用注意点としては水槽内にライブロックやサンゴ、無脊椎動物が入っている場合は使用することが出来ないので、別に水槽を設ける必要があります。

また銅イオンの治療方法としてはマリーンアート・ザ・銅イオンという海水魚ようの商品あり銅イオン溶液を作り投入しますが注意点としては銅イオンもグリーンF ゴールド同様サンやライブロック、無脊椎動物が入っている場合は使用出来ないのと、銅の濃度が濃すぎると銅ショックになる場合があるので初めはかなり薄めににして使用することをお勧めします。

銅イオンの簡単な治療方法としては10円玉をそのまま水槽内に投入する人もいます。

 

全水換えについて

全水換えについては、一時的には改善安いでですが、再発する確立高く

全水合えは魚にとってストレスが多く発症していない魚が他にいる入っている場合は

他の魚にもストレスがかかってしまうことになるのであまりお勧めは致しません。

淡水浴について

こちらの方法も一時的には白点虫は離れますが生体へのストレス負荷が大きいためかえって症状を

悪化させていまう事があります。淡水浴される際は出来るだけ作業時間は短くする必要があります。

 

・リムフォシスティス病

リムファシスティス病はあまり認知度が低い病気ですが、この病気もハマクマノミやクマノミの仲間がよくかかりやすい病気になります。

症状としては、白点病とは異なりヒレ部分などに大きな白い班点が付着します。

白い斑点と言うと白点病という認識がありますが、白点病のように班点が移動したりせず、どんどんその班点が大きくなっていきヒレを覆ってしう事もあります。

これがエラ部分にできてしまうと呼吸困難になり死んでしまいます。

班点がどんどん大きくなり悪化していくと、ヒレなどが溶け出してくる場合もあります。

リムフォシスティス病は海水魚がすり傷や他の魚にいじめられ、体が傷ついた部分にリムフォシスティスウイルスが感染することで起こる病気です。

この病気は白点病のように、生体がすぐに死んでしまうような恐ろしい病気ではありませんが、早期発見が大切です。

早期に治療をしてあげれ完治する病気です。

リムフォシスティス病の治療方法は、他の病気に比べて難しくなく薬品などを使う必要もありません。

この病気で一番効果的と言われる治療法は淡水浴です。

病気を発症した海水魚のサイズに合わせて、塩素をしっかりと抜いた真水を用意します。

温度も少しでもストレスがかからないように飼育温度にしっかり合わせてあげます。

淡水浴の方法としてはトリコディナや白点病と同じにで3~4分程度を目安に作業を行います。

リムフォシスティス病はトリコディナ病や白点病に比べて付着力が強いです。

少し爪を立てながらあまり強くしすぎないようにし取り除いてあげます。

この作業を1~2分程度で終わらせて、もう一度しばらく淡水浴させてから飼育水槽に戻します。

この作業を2~3日行えばほとんどの確立で改善されてきます。

またメジャーな治療方法ではないですがオキシドールを使用する方法もあります。

オキシドールの主成分でもある過酸化水素がリムフォシスティスウイルスに効果があります。

実際に水槽内にリムフォシスティス病にかかった魚に対して、オキシドールを少しづつ投与し、

一種間使用した結果、発症していた魚のヒレは綺麗に戻ったと言う事例があります。(水槽サイズによって分量は区々)

 

クマノミの免疫力が落ちてしまう原因

 

「購入してきた当初など水槽や環境が変化したとき」

「水換え時に起こる温度や水質の変化」

「日々のメンテナンスが不十分になり、排泄物や残り餌などの有機物による水質悪化」

「生物濾過、物理濾過などの濾過能力が追いついていない場合」

が考えられます。

他には、塩分濃度の変化や濃すぎる塩分濃度によって、クマノミ類にとって負担となり、免疫力の低下やいろいろな病気の原因になります。

 

 

関連記事

  1. サンゴ飼育に添加剤
  2. カクレクマノミ
  3. ガリバルディダムセル
  4. spsと海水魚の上手な飼育
  5. 海水魚の餌付けについて
  6. タテジマキンチャクダイ

コメントをお待ちしております

スポンサードリンク